今日の結論:仕組みは「作った」だけでは動きません。流れを設計して、初めて機能し始めました。
以前の記事でエージェントチームの仕組みを作ってから、数週間が経ちました。

使い続けていたら、あることに気づいてしまったんです。
このときの記事で描いた流れと、実際にやっていることが、全然違う。。
そのズレにまず向き合って、AIと一緒に整理し直した記録です。
「なんかうまく回ってない気がする…」と感じている方、一緒に読んでみてください。
今日やること(目的)
今日やったことは2つです。
ひとつは、「以前の記事で描いた仕組みと、現実のズレを言葉にすること」。
もうひとつは、「そのズレを解消するための新しい仕組みを作ること」です。
「なんとなくうまくいっていない」を放置すると、作業がどんどん重くなります。
今日はその「なんとなく」をちゃんと言語化する日にしました。
実際にやったこと(記録)
まず、3つの流れを並べてみた
頭の中でモヤモヤしていたことを整理するために、3つの流れを図にして並べてみました。
★ → アイビー(私)が手動で行う
☆ → エージェントが自動で行う
という印で見てください。
① 以前の記事で描いていた流れ(設計図)
★ アイビー(私) 指示を出す
↓
☆ Claude Code
├─ ☆ article_agent.md 記事化
├─ ☆ writing_agent.md ライティング
└─ ☆ design_agent.md デザイン相談
↓
★ アイビー(私) WordPress投稿
私の作業:指示を出す・投稿する → 2ステップ(設計上)
② 実際にやっていた流れ(現実)
★ アイビー(私) Claude.aiで相談・作業
↓ ★ コピペして渡す(手動)
☆ article_agent.md 下書き作成
↓ ★ コピペして渡す(手動)
☆ writing_agent.md 完成原稿作成
↓ ★ 確認・修正(手動)
★ アイビー(私) WordPress投稿
*設計メモの更新は別途
★ アイビー(私) Claude.aiでプロンプトを作成(手動)
↓ ★ コピペして渡す(手動)
☆ Claude Code 設計メモ更新
私の作業:コピペ×3・確認×1・プロンプト作成×1・投稿×1 → 6ステップ(手動が多い)
③ 今回作った流れ(改善後)
★ アイビー(私) Claude.aiで相談・作業
↓ ★ chat_memosにメモを保存(手動・1回)
↓ ★ やり取りをClaude Codeに渡す(手動・1回)
☆ 編集長エージェント(CLAUDE.md)
├─ ☆ 設計メモを読む・更新する
├─ ☆ chat_memosを読む
└─ ☆ 記事化トピックを提案
↓ ★ アイビー(私) OKを出す(判断のみ)
☆ article_agent.md 記事化・下書き作成
↓ ★ アイビー(私) OKを出す(判断のみ)
☆ writing_agent.md ライティング・完成原稿
↓
★ アイビー(私) WordPress投稿
私の作業:メモ保存×1・渡す×1・判断×2・投稿×1 → 5ステップ(判断に集中できる)
3つを並べると、こんな変化がありました。
| 私の手動作業 | エージェントの担当 | |
|---|---|---|
| ① 設計図 | 2ステップ(指示・投稿) | 記事化・ライティング・デザイン相談 |
| ② 現実 | 6ステップ(コピペ多数) | 記事化・ライティング(指示役が不在) |
| ③ 改善後 | 5ステップ(判断に集中) | 編集長・記事化・ライティング・設計メモ更新 |
②と③はステップ数が近いですが、中身がまったく違います。
②は「コピペ作業」が中心でした。
③は「判断するだけ」に変わりました。
エージェントファイルは変わっていません。
変わったのは「流れの設計」と「誰が司令塔になるか」です。
ズレを言葉にした
以前の記事では「Claude Codeでエージェントを呼び出して使う」と書いていました。
でも実際は違いました。
日々の相談や作業はClaude.ai(ブラウザのチャット)でやっていて、Claude Codeは設計メモの更新だけに使っていたんです。
さらに気づいたのが、記事化・ライティングのエージェントファイルはあるのに、誰が指示を出すか決まっていなかったということ。
「仕組みを作った」と思っていたのは、実はファイルを置いただけだったんです。
2つのツールの役割を整理した
AIと話しながら、まずここを整理しました。
| ツール | 役割 |
|---|---|
| Claude.ai | 考えるパートナー(方向性の相談・フィードバック) |
| Claude Code | 動く実行チーム(ファイルの更新・記事の保存) |
Claude.aiとClaude Codeは、直接連携できません。
2つは別々のツールなので、情報を渡す部分はどうしても手動になります。
でも逆に言えば、役割がはっきり分かれているということでもあります。
Claude.aiで方向性を決めて → Claude Codeに実行させる。
この流れを意識するだけで、作業の見通しがよくなりました。
編集長エージェントをCLAUDE.mdで作った
Claude Codeには、CLAUDE.md(クロードエムディー)という特別なファイルがあります。
Claude Codeが起動するたびに自動で読み込まれる設定ファイルのことです。
お店で言えば、「開店前に必ず読む、今日の業務マニュアル」みたいなものです。
このファイルに「編集長の役割と動き方」を書くことにしました。
あなたはこのblog-agentsフォルダの編集長エージェントです。
起動時に必ず設計メモ.mdを読み込み、ブログ運営の現状を把握してください。
試しに「こんにちは」と打ったら、こう返ってきました。
編集長エージェントです。設計メモを確認しました。今日は何から始めますか?
ブログのこれまでの経緯を全部把握した上で、迎えてくれる。
毎回ゼロから説明しなくていい、という安心感がありました。
「初日から全部知っている新しいスタッフが来てくれた」みたいな感覚です。
設計メモに「記事の更新履歴」欄を追加した
WordPressで記事を直接編集することがあります。
でも、ローカルに保存しているファイルには反映されません。
このズレを放置すると、編集長エージェントが古い情報をもとに動いてしまいます。
解決策として、設計メモに「記事の更新履歴」欄を作りました。
## 記事の更新履歴
### ブログの土台を整えた話 〜ConoHaとSWELLを選んだ理由〜
- 2026/4/26:アフィリエイトリンクを追加
- 2026/4/26:一部文章を直接編集
WordPressで変更したことをここに記録しておけば、次回起動時に編集長が読み込んで「この記事、更新されていますよ」と教えてくれます。
chat_memosフォルダでセッションをまたいで引き継ぐ仕組みを作った
セッション(session)とは、AIとの1回の会話のことです。
チャットを閉じると、その内容はリセットされます。
Claude.aiでの会話をClaude Codeに伝えるには、手動でコピーして渡すしかありません。
この「手動の橋渡し」をできるだけ楽にするために、chat_memosフォルダを作りました。
blog-agents/
└── chat_memos/
└── 20260426_memo.md ← 今日のやり取りの要点
メモに書くのは4つだけです。
- 今日の作業内容
- 記事化できそうなトピック
- 気づき・つまずき
- 次にやること
Claude Codeを起動すると、編集長エージェントがこのメモを読んで「こんなトピックで記事が書けそうです」と提案してくれます。
完全自動ではありません。
でも、「毎回ゼロから説明する」から「要点だけ渡せばあとは任せられる」に変わりました。
つまずいたポイント(正直な記録)
一番大きかったのは、「仕組みを作った気になっていた」という点です。
ファイルを置いて、フォルダを作って。
それで「エージェントチームができた」と思っていました。
でも実際は、誰が何をするか・情報がどう流れるか・誰が判断するか、何も決まっていなかったんです。
「仕組みってファイルを置くことじゃないの?」と最初は思っていました。
でも、違いました。
仕組みというのは、ファイルの存在じゃなくて、流れが動いて初めて仕組みになる。
それを実感した出来事でした。
解決した方法
3つの改善をしました。
① CLAUDE.mdで編集長エージェントを設置する
起動するたびに設計メモを読み込み、現状把握と記事化の提案をしてくれます。
「毎朝、状況を把握してから動いてくれるスタッフ」のイメージです。
② 設計メモに記事の更新履歴欄を作る
WordPressとローカルファイルのズレを、設計メモで一元管理します。
「変更ログを1カ所にまとめる」というシンプルな解決策です。
③ chat_memosフォルダでやり取りを引き継ぐ
Claude.aiとClaude Codeをつなぐ「手動の橋渡し」を、できるだけシンプルな形にしました。
完全自動ではないけれど、「要点だけ渡す」という形に絞りました。
④ アイキャッチ画像の作成も編集長に任せる
記事タイトルとカテゴリーが決まったら、編集長エージェントが自動でアイキャッチ画像を作成します。
これまでは手動で行っていた3つの作業を、編集長が代わりにやってくれます。
- eyecatch_template.htmlの3行を書き換える
- node export_eyecatch.jsを実行する
- 「アイキャッチができました」と報告する

今日のまとめ・次回予告
「仕組みを作る」と「仕組みが動く」は、別のことでした。
作って、使って、ズレに気づいて、直す。
この繰り返しが、本当の意味での「仕組みづくり」なんだと思います。
失敗や気づきも全部記録に残しているので、同じように試行錯誤している方の参考になれば嬉しいです。
次回は、この編集長エージェントを使って、実際に記事化の流れを動かしてみます。編集長がやり取りを読んで、記事化の提案をしてくれる。その様子をそのまま記録します。よかったら、読んでみてください。

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