AIって、セッション(AIとの1回のやり取りの単位)をまたぐと、記憶がリセットされます。
これ、使い始めたときに最初にぶつかる壁のひとつじゃないでしょうか。
「前回話したこと、また説明し直さないといけないの?」
私はChatGPTを使っていたので、この問題を最初から知っていました。
だからClaudeでは同じセッションを使い続けていました。
でも、それにも限界が来たんです。
この記事は、「AIに記憶させる仕組み」を最初は手動で作り、
困るたびにClaudeと相談しながら少しずつ育てていった記録です。
同じ問題で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
今日の結論
設計メモという仕組み自体、Claudeに提案してもらいました。
最初はClaudeの指示を見ながら自分で手動更新していましたが、
その作業ごとClaude Codeに自動化してもらうところまで育てた話です。
最初の解決策:設計メモを手動でコピペ
ブログを始めたばかりの頃、Claudeでブログ運営の相談を始めました。
最初は同じセッションを使い続けていました。
でも、やり取りが大きくなるにつれて「なんか重くなった?」と感じるように。
「新しいセッションで続きをやるには?」とClaudeに相談したのが最初のきっかけです。
そこで生まれたのが設計メモでした。
設計メモには、こんな内容をまとめています。
- ブログの基本情報・ターゲット読者・トンマナルール
- エージェントの構成と役割
- ワークフロー
- 進捗記録・次にやること
「このブログが今どういう状態にあるか」を一箇所に集約したファイルです。
ブログの基本情報・ルール・進捗をひとつのファイルにまとめておいて、
新しいセッションを始めるときにこう伝えながらコピペして渡す方法です。
「前回の続きです。設計メモを持っています」
セッションをまたいでも、このブログの設計や進捗をClaudeが理解した状態で、次にやりたいことから始められるようになりました。
手動コピペの限界
当時の運用はこうでした。
作業が終わると、Claude Codeが「この部分を設計メモに追記してください」と更新箇所を抽出して指示してくれました。
その内容を見ながら、自分で設計メモにコピペして更新していました。
でも続けていくうちに、こんな問題が出てきました。
「毎回コピペするのが大変」
「更新を忘れたら情報が漏れる」
「どこが最新かわからなくなりそう」
このままでは続かない。そこでClaudeに相談することにしました。
解決した方法
Claude AIとClaude Codeと相談しながら、今の形に落ち着きました。
仕組みの進化
最初の頃
設計メモをNotionに保存 → 毎回手動でコピペして渡す
改善後
CLAUDE.md(編集長エージェントの設定ファイル)を設置し、Claude Codeを起動すると自動で設計メモを読み込む仕組みに。
さらにchat_memos(作業記録を残すフォルダ)を追加し、前日の続きから始められるようになった。
今の仕組み:3つがセットで機能している
| ファイル/フォルダ | 役割 |
|---|---|
| 設計メモ.md | ブログ全体の設計書・進捗管理。「今どこまで来たか」を永続的に記録 |
| chat_memos/ | 1日1ファイルの作業日誌。気づき・つまずき・次にやることを残す |
| CLAUDE.md(編集長) | Claude Code起動時に設計メモとchat_memosを自動で読み込む |
この3つがセットで「引き継ぎの仕組み」として機能しています。
chat_memosの更新は、作業終了後にClaude AIに指示を出して、Claude Codeに記録してもらっています。
読み込みはCLAUDE.mdが自動で行い、次のセッション開始時に編集長が前日の作業記録を把握した状態で迎えてくれます。
実際のフォルダ構成はこうなっています。
blog-agents/
├── CLAUDE.md(編集長エージェント)
├── article_agent.md(記事化エージェント)
├── writing_agent.md(ライティングエージェント)
├── export_eyecatch.js(アイキャッチ画像の書き出しスクリプト)
├── chat_memos/(Claude AIとのやり取りの要約を保存)
└── articles/(完成原稿を保存)
└── drafts/(下書き原稿を保存)
Claude AIとClaude Codeの役割分担はこう決めた
2つのツールの使い分けも、Claudeと相談しながら整理しました。
- Claude AI:まだ形になっていないことの壁打ち・整理・相談に使う
- Claude Code:整理済みの情報を渡して、記事やファイルを実際に作る実行役
この2つの橋渡しをするのがchat_memosです。
やり取りをそのまま全部渡す必要はなく、要約で十分。
これもClaudeに確認済みで、今の形に落ち着きました。
「壁打ちはClaude AI、作業はClaude Code」と決まってから、
どちらに何を持っていけばいいかがクリアになりました。
編集長エージェント自身も進化した
最初はCLAUDE.mdすら存在しませんでした。
Claude AIに設計メモを手動で渡して、そのまま記事化エージェントへ指示していました。
それが今では、Claude Codeを起動するだけで編集長が設計メモを読み込み、
chat_memosで前日の作業記録まで確認してから「今日は何から始めますか?」と迎えてくれます。
仕組みは最初から完成していたわけではありません。
困るたびにClaudeに相談して、少しずつ育てていった結果がこの形です。
情報の流れ(全体図)
アイビー(Claude AIで壁打ち)
↓
編集長(設計メモ+chat_memosを読んで現状把握)
↓
記事化エージェントに指示 → 下書き作成・保存
↓
アイビーが確認・OKを出す
↓
ライティングエージェントに指示 → 完成原稿・保存
↓
アイビーが確認・OKを出す
↓
編集長がアイキャッチ画像を作成
↓
アイビーがWordPressに投稿
↓
アイビーがClaude AIに指示 → Claude Codeがchat_memosと設計メモを更新
振り返って気づいたこと
「仕組みを作る」と「仕組みを維持する」は別の話
設計メモを作ること自体はできました。
問題は、それを更新し続けることでした。
記事を書くたびに進捗を手動で更新する。
ワークフローが変わったら手動で書き直す。
「ちゃんとやらないと」というプレッシャーが地味に重かったです。
でも今は、編集長エージェントが自動で管理してくれています。
「作る」も「維持する」も、Claudeと一緒にやれるようになりました。
役割分担の壁も、相談して越えた
「Claude AIで話したことを、Claude Codeに伝えるにはどうすればいい?」
2つは別ツールで、直接連携できません。
最初はこの壁にどう対処すればいいか、わかりませんでした。
でも、それもClaudeに相談して解決できました。
どちらの困りごとも、「Claudeに持ち込む」ことで答えが見えてきました。
困ったことはClaudeに聞く。このシンプルな習慣が、仕組みを育てる一番の力になっています。
きっとこれからも、使っていくうちにいろいろな課題や問題が出てくると思います。
でも今回と同じように、Claude AIとClaude Codeとのやり取りの中で改善を続けていけると確信しています。
本当にClaudeには感謝しかありません。
今日のまとめ・次回予告
「毎回コピペしていた」という正直な話から始まって、
今では起動するだけで続きから始められる仕組みになりました。
難しいコーディングは何もしていません。
Claudeと相談しながら、困った問題をひとつずつ解決してきただけです。
Claude Codeを使い始めた方や、同じような「引き継ぎ問題」で悩んでいる方の
参考になれば嬉しいです。
次回は、SEOをほとんど知らないまま、Claudeに相談しながら基本の土台を整えた話をします。「あとでいい」と思っていたことが、実はすぐやるべきことだったと気づいた記録です。よかったら読んでいただけたら嬉しいです。
