AIに書いてもらった記事の「直しが多い」を解消したくて——Claude Codeのエージェントチームを設計し直した話

こんなことありませんか?
  • AIに記事を書いてもらったのに、直しが多くて結局自分で書き直している
  • 「なんか自分の言葉じゃない」と感じて、読み返すたびに違和感がある
  • AIとのやりとりが増えるほど、かえって手間が増えている気がする
目次

直しが多かった。それが正直なところでした

エージェントを使って記事を書き始めてから、ずっと気になっていたことがありました。

下書きを受け取るたびに、何箇所か直しが必要になる。

事実と違う内容が書かれていることもありました。

第14話の記事を作ったとき、改善後の下書きにこんな一文が出てきました。

私もずっとそうでした

読んだ瞬間、「あれ、これ私の体験じゃないな」と気づきました。

読者の悩みとして想定していた内容が、私自身の体験として書かれていたのです。

その時点ではまだ解決できていない課題として、正直に記事に書きました。

修正を重ねながらも、「なぜこうなるのか」「どう変えればいいのか」が、長い間わからないままでした。

きっかけは、simple_teamの設計でした

転機になったのは、simple_teamというClaude.ai版の編集長AI・ライターAIチームを作ったことでした。

simple_teamを作る過程で、一つのことに気づきました。

以前のblog_agentsでは、私がClaude.aiでブレストをして、その内容をClaude Codeに渡すという流れでした。

情報の移動が発生していて、その途中で何かがこぼれていたのかもしれない。

simple_teamでは、エージェントが多角的な質問を投げかけながら、私の中にある情報を引き出してくれる設計でした。

「自分が発信する」ではなく「引き出してもらう」。

この違いが、下書きの品質に直結していたのだと思います。

エージェントチームの情報の流れを、設計し直した

この気づきをもとに、blog_agentsの設計を見直すことにしました。

Claude Codeと相談しながら進めたのですが、この過程がとても良かったです。

ちょっとしたアイデアや気づきを伝えると、具体的な設計案を複数出してくれました。

それぞれのメリット・デメリット、難易度と理由、フェーズごとの目標まで整理してもらえました。

頭の中にぼんやりあったものが、一気に具体的な設計図になっていく感覚でした。

このブログでは、編集長・記事化・ライティング・SEO・デザインといった役割ごとにエージェントを使い分けています。

変えたことは、大きく3つです。図は情報フローの変化を示しています。

エージェントチーム 再設計前後

エージェントチーム 情報フローの再設計

色 = ツール
アイビー(筆者)
Claude.ai
Claude Code / article_agent_v2
枠 = 種別
実行していること(アクション)
生成物(アウトプット)
変更前
変更後
アイビー
アイビー
自由なブレスト
Claude.ai
対話・応答
article_agent_v2Claude Code上・全対話が履歴に残る
議論のまとめプロンプトを生成 ✗ 引き出す設計なし → インプット不完全
多角的な質問で情報を引き出す ✓ 網羅的なインプットを設計で担保
下書きの材料
まとめプロンプト ✗ まとめで情報がさらに欠落
下書きの材料
ブリーフ(事実ベース・双方で合意) ✓ まとめ・コピペなし
コピペで移動
article_agent_v1Claude Code上
ブリーフをもとに下書き作成 ✓ ブリーフ以外は書かない制約
下書き
下書き
修正依頼 ✗ 事実誤り・ニュアンスのズレが複数箇所
修正依頼(大幅減少) ✓ 事実誤り・ズレは大幅に減少
最終原稿
最終原稿
変更前の課題 ✗ インプット自体が不完全だった
✗ まとめステップで情報がさらに欠落
✗ 事実誤り・ズレが下書きに混入
✗ 修正ループが繰り返し発生
気づき・改善点 ✓ 引き出し設計でインプットが網羅的に
✓ まとめ・コピペステップがなくなった
✓ 事実誤り・ズレが大幅に減少
✓ 修正依頼は発生するが、件数が減少

図に示した情報フローの変化に加えて、基盤となるファイル構成も整えました。

STEP
変更① CLAUDE.mdをスリム化し、editor_agent.mdを分離した
変更前
CLAUDE.md
┣ ブログのコンセプト・DNA
┣ 編集長の行動ルール(ワークフロー・セルフチェックなど)
┗ 各エージェントへの設定

↓

変更後
CLAUDE.md(共通設定・全エージェントが常時参照)
┗ ブログのコンセプト・DNAのみ

editor_agent.md(編集長専用)
┗ 編集長の行動ルール・ワークフロー

以前のCLAUDE.mdは、情報が多すぎて各エージェントに必要な情報がうまく届いていなかったのだと思います。

ブログ全体のコンセプトをCLAUDE.mdに残し、編集長としての行動ルールをeditor_agent.mdとして切り出しました。

STEP
変更② article_agent_v2を作り、ブレインダンプ→ブリーフ確定フローを加えた

以前は記事テーマを渡すと、そのまま構成案・下書きへと進んでいました。

新しいarticle_agent_v2では、まずエージェントが多角的な質問で素材を引き出します(ブレインダンプ)。

事実と読者の悩みを分けて確認し、ブリーフを確定してから下書きに進みます。

ブリーフが確定したあとは、ブリーフ以外のことは書かないという制約を設けました。

STEP
変更③ Claude.ai→Claude Codeへの情報移動をなくした

ブレインダンプからブリーフ確定、下書きまでをClaude Code上で完結させました。

Claude Code上では全ての対話が会話履歴として残ります。

まとめて別の場所に移すという中間ステップ自体がなくなりました。

実際どう変わったか。この記事で答え合わせをします

この記事自体が、article_agent_v2を使って作った最初の記事です。

ブリーフを確定してから書いてもらう体験は、以前とは確かに違う感覚がありました。

エージェントとの対話の中で、自分でも気づいていなかった角度の情報が出てきました。

ただ、「感覚として違う」と「実際に品質が上がっている」は別の話です。

そうそう。感覚だけじゃ判断できないですよね

このブリーフ・下書き・最終原稿と修正依頼の内容を、Claude Codeと一緒にレビューしました。

修正が何箇所あったか、事実と違う記述はあったか。結果は良くても悪くても、そのまま書きます。

品質レビュー結果

確認した結果を正直に書きます。

事実誤り・ブリーフとのズレ:0件

下書きを読み返しても、「これは自分の体験じゃない」「こんなことは言っていない」という箇所はありませんでした。

以前は2〜3箇所は修正をかけていた感覚があったので、これは明らかな変化だと感じています。

気になった点

気になった点:2件

ひとつは、同じ概念が記事内で2回登場していました。

きっかけのセクションと実際に使ってみた感想のセクションで、ほぼ同じ表現が繰り返されていました。

もうひとつは、「書かないこと」として指定していた内容が、記事の末尾に少し登場していました。

ブリーフには「コンサル型チームの話は書かない」と入れていましたが、「次のビジョンとして」という形でさらりと触れられていました。

「詳細は書かない」という指示を「言及はOK」と解釈したようです。

今回の改善対応

この2点を踏まえて、エージェントのプロンプトをClaude Codeと一緒に修正しました。

「書かないこと」欄の記述を「言及・予告も含めて登場させない」と明確化し、ライティングエージェントに重複表現の整理を役割として追加しています。

完璧ではありませんでしたが、事実誤りがゼロだったこと自体は、設計を変えた手応えとして感じています。

まとめ

今回の再設計で変えたことは、「何を作るか」ではなく「情報がどう流れるか」でした。

エージェントに渡す前に、事実ベースのブリーフを確定する。それだけで、「自分の言葉じゃない」という違和感の原因を手前で取り除けるのだと思っています。

よかったらまた読んでいただけると嬉しいです。

次回は、記事が完成したあとの話をお届けします。WordPressへのコピペが毎回地味に面倒だったので、Claude Codeで自動化してみました。どこまでできたか、正直に記録していきます。

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この記事を書いた人

50代・AI初心者がClaude Codeを使いながらブログ副業に挑戦中。失敗もつまずきも全部記録していきます。一緒に歩んでいきましょう!

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